凹んでいる時に、いつも助けてくれる年長の人から、この本をいただいた。

読み進めて、仕事を持つ女性として、あるあるある〜と大きく頷いてしまった。
そして、とても考えるところ、得るところが多かった。
久し振りに、いい本に出合えたと思った。

著者は、テレビ関係の仕事をしている方で、仕事上色々な苦労を経ている人物だ。テレビ業界に係わらず、どんな仕事においても、性差による苦労は多いけれども、そんな中、女として、どうやってこの世間という荒野を渡っていけばよいのか、そんな指南書である。
それを「女の武士道」と銘打っているのであるが、上手いことを考えたものである。
刀を一本差し、荒野を一人行くサムライ。女をそれに例えているのであるが、何ゆえかは、是非とも読んで頂きたい。

読んでいけばわかるのであるが、著者は尋ねる。女を理由に言い訳をしていないか?女の武器と言うものを、はき違えていないか?思い当たるところが多いだけに、胸に来る言葉が連なっている。

しかし、決して説教臭くない。
それは、言っていることが、絵空事ではなく、全くもってこの著者の経験によるものだからであろう。
つまり、若いねえちゃんではなく、ある程度の歳を経て、苦労してきた女性の言は、説得力があり、そして重い、けど、ウザったくない。これは文体にも因るのだろうが、とても読みやすく、スッと胸に入ってくる。

よくあるサクセス本、ハウツー本、性格改善の本、自己啓発の本ではない。しゃらくせぇや、という感はない(と思う)ので、仕事上(だけではなく、恋愛でもなんでも)で行き詰っている女性にお勧めする。

るるちゃん。
あなたには、是非読んでいただきたい。

『女の武士道』
山田 あかね PHP研究所 ¥480
ご無沙汰致しております。
なんだかんだと、色々ありましたが、生きています(苦笑)

先日、わが弟君が「これ、いい本だから」と、ある本を渡してよこした。

中を見てみると、ずばり酒の肴のレシピ本である。つまりは、私にこれらを作れというワケだ?

しかし!この御本が、とってもいいんである。材料さえ揃えば、ホンのひと手間ふた手間で、美味しそうな肴ができそうなんである。

ほんの一例をあげると‥‥。

和風とろろユッケ。
ほたてのタルタル柚子こしょう風味。
あじのなめろう。
即席からしれんこん‥‥。

どうです。
飲兵衛が、嬉々として箸をつけそうな品々。
これは、いい本だぞ!
レシピの他にも、焼酎についての薀蓄も満載である。

著者の福山さんは、無名塾に在籍していたという経歴の持ち主。
その縁で、仲代家の料理番をしていたそうだ。

栗原はるみもいいんだけど、ちょっと荷が勝ちすぎ、という人にはお勧めの簡単・美味しいレシピだ。

で、いま一つ不思議なのは。
わが弟君が、何故こんな素晴らしい本を手に取ったのか。

本人は「欲しい本があったので書店に行ったら、たまたま書棚によさげなタイトルだったから」と言う。

いや、弟よ。
こんないい本、めったに出合えませんぜ。
僥倖と言っていいよ(大袈裟)。

ご褒美に、何か作ったげるよ(笑)

『焼酎のつまみ』
福山 秀子  家の光協会 ¥1,260
昨日から始まったTBSの連ドラ『白夜行』。
いや、あのドロドロな小説を、よく映像化しようと思ったものだ。

元々は、小説すばるで『陰画関係』というタイトルで連載されていたもの。
確かに面白かった。本になったら、速攻で買ったし。

あまりココで書いてしまうと、ネタバレになってしまうのだけど、神経が弱っていたり、しんどい状態の時には、決して読んではいけない小説のひとつだ。

一組の男女の、壮絶な生き様。
人は、ここまで冷徹になれるものか。
純愛とは紙一重の、好きになった相手を守るためならば、何でもするというその覚悟。
また、己の幸せのためにならば、ここまでするか?という凄まじさ。

実は、『陰画関係』と『白夜行』では、結末が違っている。
ドラマの方は、『白夜行』に忠実にやっているようだけど。
私としては、『陰画』の方が好きだった。

しかし、綾瀬じゃ成人の雪穂はキツイだろう。
実際、セーラー服の良く似合うこと(笑)
山田も、亮司をやるには「いい人」な面構え過ぎ。
ま、『世界の中心で‥‥』の人気が高いから、このキャストで二匹目のドジョウを狙いたいのだろうけども。

原作を読んだ人にはわかると思うけど、小学生時代の亮司の、ドラマでの描写には???。
亮司は、あんなにおどけた子供じゃないだろう?

いよいよ、次週からは、高校時代の彼らの描写となる。
あんな・こんな・きわどいシーンがあるのだろうか?
ま、『高校教師』のTBSだからな。。。。
彼らが、●を殺すに至った理由も、今時分に合った仕立てになっていたし。

ま、私が愕然とし、激怒した『模倣犯』の映画化のようなド下手なことだけにはならないで欲しい‥‥。

『白夜行』が映像化できるんであれば、『聖なる黒夜』も映像化してよ(爆)
あ、ジャニタレは使わないでね(笑)

完全燃焼‥‥か

2005年1月26日 読書
いまだに多くの人々の心を捉え続ける『SLAM DUNK』。
第2部を!との声が多い中、作者・イノタケの出したメッセージ。

昨年12月初旬、神奈川県にある廃校になった高校を会場に、DUNK一億冊発刊イベントが行われた。
この雑誌は、そのドキュメントおよび井上雄彦へのインタビューで構成されている。

この雑誌は、できれば全巻読了してから見た方がいいです。
イノタケの、DUNKに対する深い深い愛情が感じられます。
そして、彼が抱え続けてきた葛藤もまた。
今日、家で人寄せがあって、文庫本を4冊いただいてしまった。
本格ミステリが好きな御仁が、以前話をしていて盛り上がった本を、わざわざ買ってプレゼントしてくれたのだ。

芦原すなお 『嫁洗い池』『ミミズクとオリーブ』
愛川昌+二階堂黎人 『白銀荘の殺人鬼』
吉村達也 『初恋』

芦原すなおが、ミステリというより安楽椅子探偵モノを書いているとは知らなんだ。
この方『青春デンデケデケデケ』のヒトだよね。読むの楽しみです(一番気楽に読めそう<失礼)

黎人さんは言わずと知れた「蘭子さん」シリーズ。
本をくれた御仁が、蘭子さん好き黎人くん好きで、とうとう銀狼読破したそうな。今回のご本は「サイコミステリ」。期待大なり。

そして吉村さんのは‥‥。
これが実は一番怖いらしい。
エグくはないけど、怖いそう。
中学時代に、ほんの軽い気持ちでしたことが、成人して後に大変なことになって返ってきてしまう‥‥そんなお話(らしい)。

うわー、どれから読もうかなぁ。
悩むなぁ。
昨日の晩飯はハヤシライス。
カレーはレトルトしか食べない父も、ハヤシは作れば食べる。

先日、前々から欲しかった『森茉莉 贅沢貧乏暮らし』がアマゾンから届いた。
実は、森茉莉の小説は(たとえば『恋人たちの森』『甘い蜜の部屋』など)読んだ事はないのだが、彼女のエッセイ集『私の美の世界』を高校生の時に読み、なんてお耽美なばあさんなんだろうと、驚愕しつつも好きになっていた。
『私の美の世界』には、森茉莉のライフスタイル(‥‥と言ってしまってよいのだろうか?)の他にも、普段食べていたもののレシピなども載っていて、なかなか興をそそられるものであったのだが、今回発刊された『貧乏贅沢くらし』には、そのレシピが再現されているのがミソである。
食いしん坊だった(らしい)森茉莉本らしく、本書の80%は食べ物の話である。中にはトリビアにも出された「鴎外の饅頭茶漬け」も載っている。
あまりネタバレすると興を削ぐので、これくらいにしておくけど、この本によって、如何に森茉莉が素っ頓狂な性質の持ち主であったか、しかし、全くもって愛すべきばあさんであったことがよく知れると思う。お嬢様育ちは間違いないのだが、長じてからも結構苦労をしているし、また周囲の人が「この人は何かと世話を焼いてあげなくては」イケナイと思わせるオーラを感じさせてしまうその人となり。森鴎外の娘という冠が無ければ、ここまでかまってもらえるばあさんもいないとは思うけど、それにしたって、この人は周囲の人に庇護感覚を催させる稀有な人でしょう。
私的に面白かったのは、巻末に載っている昭和35年当時の下北沢駅前の地図。現在のものと見比べると中々興味深いものがあります。

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